
事例ヒアリング依頼の進め方:質問項目と準備物
ベンダー事例ヒアリングは成功談を聞く場ではなく、自社前提との照合の場です。依頼メールの型、当日のコア質問10、事前準備物を調達・情シス向けに整理します。
- 事例ヒアリング
- ベンダー評価
- 質問項目
- 調達
- 参考訪問
松井 歩武 · 代表取締役
はじめに
結論から言うと、事例ヒアリングは成功談を聞く場ではなく、自社の前提条件と照合する場です。依頼側が業務フロー一枚と非機能要件を先に渡さないと、相手の標準スライドのまま時間が終わります。依頼の進め方と質問項目を整理します。
依頼前に揃える準備物
- 対象業務のフロー(例外含む)
- データ分類と保管要件の一行要約
- パイロット成功条件(定量・定性)
- 同席者リスト(現場リーダー必須)
依頼メールの型
件名に「参考訪問/30分/NDA済」と明記し、聞きたい論点を3つに絞って箇条書きします。全機能デモは避け、論点デモを依頼してください。
当日の質問項目(コア10)
- 正本データの所在
- パイロット範囲と拡大条件
- 現場リーダーの関与度
- 並行運用期間と終了方法
- 障害時のエスカレーション実例
- 監査・ログの見せ方
- 契約終了時のエクスポート
- カスタム範囲と保守主体
- 失敗・撤退経験の有無
- 参考にできる社内体制図
社内ですり合わせのヒント
ヒアリング後24時間以内に、自社フローとの差分メモを関係者に共有すると、RFPへの反映漏れが減ります。
導入を検討する組織では、情シスだけでなく現場リーダーを最初のレビューに入れると、後工程の手戻りが減ります。本記事の論点をそのまま議事録の見出しに使い、未決事項と決定事項を分けて残してください。
次のアクション
社内勉強会では、本記事の見出しをそのままアジェンダにし、各項目を15分以内で議論してください。結論が出なくても「誰がいつまでに調査するか」だけ決めれば、次のベンダー面談やパイロット設計が具体化します。資料ダウンロードや相談フォームは、議事録の末尾リンクとして共有すると、後から参加したメンバーも追いやすくなります。
おわりに
ヒアリングメモはそのままRFPの評価欄に転記できる形で残してください。整理支援が必要な場合はデモ相談をご利用ください。


