現場データとシステム連携のイメージ
AI・業務システム3

データ連携パターン入門:API・ETL・RAGの違い

API・ETL・RAGはすべて「連携」ですが、解く問題が異なります。リアルタイム業務、夜間集計、社内文書参照の境界を、暮らしを支える産業の情シス・現場責任者が発注前に整理するための入門記事です。

  • データ連携
  • API
  • ETL
  • RAG
  • システム統合

松井 歩武 · 代表取締役

はじめに

結論として、APIはリアルタイムの業務連携、ETLはバッチでの集計・移行、RAGは非構造文書を業務の文脈で引くための別レイヤーです。混同すると「AIを入れれば連携完了」のような誤った発注になります。本記事では三パターンの境界を、現場システムの文脈で説明します。

API連携

基幹の受注、現場アプリの完了報告、在庫引当など、イベント単位で正しいデータをすぐ渡すときに向きます。設計の要は冪等性(同じ送信を二度しても壊れない)と、エラー時の再送ルールです。

ETL / EL

日次の売上集計、レガシーDBからクラウドDWへの移行、複数拠点Excelの統合など、時間をずらしてまとめて処理する用途です。リアルタイム性は低い代わり、変換ロジックをテストしやすいメリットがあります。

RAG連携

マニュアル、過去報告、規程PDFを検索し、オペレータやエージェントが根拠付きで参照する用途です。トランザクションDBの代替ではなく、更新頻度と権限管理が別設計になります。

選び方の早道

  • 現場の「今この作業」を止めない → API
  • 毎夜の数字を経営が見る → ETL
  • 手順・規格の参照を速くする → RAG

社内ですり合わせのヒント

同一プロジェクトで三つ同時に始めると、障害切り分けが困難になります。まずはトランザクションの正本を決め、参照系(RAG)は第二フェーズに回す順序が無難です。

導入を検討する組織では、情シスだけでなく現場リーダーを最初のレビューに入れると、後工程の手戻りが減ります。本記事の論点をそのまま議事録の見出しに使い、未決事項と決定事項を分けて残してください。

次のアクション

社内勉強会では、本記事の見出しをそのままアジェンダにし、各項目を15分以内で議論してください。結論が出なくても「誰がいつまでに調査するか」だけ決めれば、次のベンダー面談やパイロット設計が具体化します。資料ダウンロードや相談フォームは、議事録の末尾リンクとして共有すると、後から参加したメンバーも追いやすくなります。

おわりに

三つを組み合わせる構成は一般的です。早見表で社内説明に使い、必要なら連携設計の相談もご利用ください。

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API・ETL・RAG・ファイル連携の選び方を一枚にまとめたチートシートです。

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